ご存じテレビドラマの超ヒット作品「半沢直樹」
の原作である。
1部が「オレたちバブル入社組」で2部が「オレたち花のバブル組」である。ここでは、テレビドラマと原作の違いを比べつつ感想を独断と偏見で述べたいと思います。
まず1・2部の「半沢直樹」の作品で、最も基本的に全く違うのが半沢直樹の父が原作ではメインバンクに融資を断られても地銀に助けられて生きて工場の経営をしているのに、テレビドラマでは地銀に助けられる前に自殺して母が工場を経営している。
入行の動機にも当然大きな違いが生じている。原作ではメーンバンクに見捨てられ取引の少なかった都銀に助けられたとテレビドラマと同じことを言って嘘をついているが(本当は逆で見捨てたメインバンクは今入社しようとしている都銀である)生きているにと自殺したのとでは銀行を良くしようという心構えが全く違ってくる。
テレビドラマの脚本家は自殺した方がよりインパクトが強く日本人の人情好きな心に取り入っている。これからどのように仕返しをしていくのか、又は良くしていくのか、楽しみになっていくと高視聴率間違いなしの手法である。
また、原作では近藤と同じが大学だが、別に顔見知り程度だったが、テレビドラマでは同じ剣道部で仲が良い事になっている。テレビドラマとしてはここで武道を持って来る事によって観ている者にとっても役く所にしてもストレス解消になり視聴者一体となってスカッとするところである。これも少なからず高視聴率の一因になっていると思う。
高視聴率の一因として外せないのが「黒崎」1部では金融庁から国税局に派遣された統括官として登場しているが、原作では、小男の統括官で名前はない。原作では2作目で金融庁のおねぇ口調の統括官として登場する。テレビドラマでは2部では、金融庁に戻った統括官として半沢とまた対決する。おそらく作者は1作目で、おねぇ口調の金融庁の統括官は思い浮かばなかったのであろう。2作目で考え付いたのであろう。どう考えてもテレビドラマの脚本家は2冊読んでからの発想だろうから1部から、おねぇ口調の統括官を登場させた方が面白いのに決まっている。歌舞伎役者の片岡愛之助の名演技でドラマをさらに面白くしている。あの憎たらしい名演技は素晴らしいの一言に尽きる。
1部の登場人物は原作とは違った名前の人物が登場したり、原作で登場している人物がテレビドラマでは出なかったりしているがテレビドラマのストーリーとしては何ら問題なく登場しなくても良い人物である。
テレビドラマ1部での浅野と中学の同級生が組んでの背任・詐欺行為で半沢を落とし入れていき、又、それに立ち向かっていく様は、原作以上に、はらわたが煮えくり返りそうなぐらいの情景は石丸幹二演ずる「浅野支店長」の名演技に尽きると思います。もちろん堺雅人演じる「半沢」もリーガルハイの弁護士役と正反対の役をものの見事に演じ観る者の勇気を誘っているのは見事というほかないと思います。
それともう一人、緋田康人演じる「小木曽人事次長」のあの憎たらしい顔つきにしゃべり、滑稽なほど情けない落ちて行く時の名演技、1部での見どころの一つではないでしょうか。
残念なのは滝藤賢一演じる「近藤」で原作に忠実に演じているのですが、あまりにも陰のイメージが強く変質者的イメージになっている。原作のイメージとは違うんです。もう少し強いイメージの俳優さんで良かったのではと思うのは私だけでしょうか?滝藤賢一さんごめんなさい。
それと忘れてはならないのが半沢の妻役の上戸彩演じる「花」はさわやかでしっかり者で言いたいことはズケズケいうが、なぜか憎めない可愛くしっかり者の妻役を演じている。心和ませる、これも意味は違うが女性も男性もスカッとする妻役を見事に演じている。上戸彩ならではの演技である。原作ではただ言いたいことを言う意地悪な妻というだけの存在だったのだが、上戸彩が理想の妻役を演じている。これも女性を取り込んで高視聴率を上げた一因であろう
1部最後の東田・浅野を追い詰めていく様は皆、自分に置き換えて応援していたのではないでしょうか?
2部の原作との大きな違いは、原作では伊勢志摩ホテルの専務は羽根夏彦と男性(この名前は常識に考えて男性であろう)だがテレビドラマでは倍賞美津子演ずる羽根専務で女性に代わっている。悪役が男ばかりより女性が一人でも加わった方が、テレビドラマ的には、より面白いと考えての事だろう。 滝藤賢一演じる「近藤」は、なぜか迫力に欠ける。堺雅人演じる「半沢」に比べ迫力に欠ける。利重剛演じる「野田」を追い詰める怒号はぜんぜん怖くない。滝藤賢一さん又、ごめんなさい。
九話はほぼ原作通りでした。
第一部でもそうですが、国税局と金融庁の違いはあれ、どちらも国の公的機関で民間企業を潰しにかかる機関ではないと思うのだが、どう考えても、これでもか、これでもか、というように、いじめて潰しにかかっているように思うが、これは小説であり、ドラマだからでしょう。それの方が面白いからでしょう。片岡愛之助の黒崎しかり、香川照之の大和田は小説ではだせない憎たらしくもあり、腹ただしくもあり、どちらも歌舞伎俳優らしく顔で演技ができるので、味のある名演技に拍手喝采である。それに堺雅人の半沢の窮地におこたったり、勝ち誇ったりする気持ちの良い演技は、リーガルハイとはまた違った胸のすく名演技である。
ついに最終回を終えました。本にはない迫力が感じられた。半沢が大和田に土下座を迫るシーンはどちらも迫力満点でした。香川照之の大和田は全般に渡って、大迫力の演技で「うまい!!」と叫びたくなるような歌舞伎風名演技である。「やれるもんならやってみな!!」あのリズミカルな憎たらしい演技は特筆ものである。思わず笑ってしまった。半沢も土下座を迫るシーンはやり過ぎたように思われましたが、父親の事を思えばそれでも足りないくらいだったのであろう。しかし、大和田は銀行に大損害を与える所を半沢が銀行にとっての損害を食い止めたのに、大和田が懲戒解雇、又は出向にならず平の取締役に降級しただけで、半沢が子会社に出向と言い渡されて終わりとは、心に不満が残る中途半端な終わり方で、必ず第3部作が出来る終わり方である。これで第3部作が出来なければ中途半端過ぎるブーイングものである。 と思わせておけば続編に皆期待し、今回以上の視聴率が取れるという思惑からであろう。原作では、理由を半沢に吉田綱太郎演ずる内藤寛部長が説明している。北大路欣也演ずる中野渡頭取が注意したにもかかわらず、大和田に土下座を迫りさせたことで、行内に批判が高まり、出向ではなく批判を交す為に、ひとまず移動するという形をとったとなっている。
最後に、本ではさほど感じなかったが、テレビドラマでは片岡愛之助演じる黒崎が女性と結婚は、「それはないだろう。」と思わずつっこみたくなる一幕だった。原作では結婚の情報は新聞記者からで、テレビでは妻の花からになっている。花を良妻賢母に描いているテレビドラマでは、その方が女性の好感度がアップするからであろう。
誰が人選をしたのか解らないが、皆さんはまり役で、しいていうなら滝藤賢一さん演技る近藤と賠償美津子演じる羽根は、私はアップに耐えられないので人選ミスの様に思う。「滝藤賢一さん・倍賞美津子さんごめんなさい。」
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